宵闇幻影奇譚−ヨイヤミゲンエイノキタン−  第1夜「華羅市」

ココは日本
私たちが住んでいる国だ。
しかし、最近は色々問題が起こっている。
その一つが
「水位上昇」。
この災害により日本の
およそ10分の6は沈んでしまった。
そして、この物語の主人公は
日本の北にある島、蓬莱島に住んでいた。
ここはかつて、「北海道」と呼ばれていた。
そして、
この物語はココから始まる――――




私は紗鬼。
この蓬莱島の住人だ。
今は高校1年。
普通の高校生。
一応女なのだが
高校生には見えないほどの身長だ。
小学生と言っても不思議ではないくらい
低い。
「どうしたの?サキちゃん」
この子は彩華。
私の同級生だ。
「なんでもないよ」
心の中で自己紹介してたなんて言えないだろう。
「そっか」
こんな他愛もない会話をしてる内に
私たちの高校、
「華羅市第三北高等学校」についた。
通称「北第三高校」
「でもさー、何で第三しかないんだろう、
第一とか第二とかあっても良いよね〜」
「そうだな、何故無いんだろうな」
「何かに潰されたとか?」
「無えよ」
そんなこんなで教室に着いた。
いつも通りの騒がしさ。
これが平和って言うものだろうか…
そして私は隣の世間話に耳を傾ける。
「なぁ!聞いたか!?今日転校生来るらしいぞ!!」
ほぉ、良い事を聞いた。
どんな奴だろう。
っと、そろそろ始業の鐘がなるな
「さあ、今日は転校生を紹介する」
早速か
「始めまして、あたしは西高から来た、『仲瀬摩耶子』です
よろしく」
西高か、珍しいな。
その刹那


ズドォォォォン!!!!


「何だ!?」
「何!?地震!?」
生徒たちが騒いでいる。
教室の机や窓、椅子が悲惨な事になっていた。
何だ?生徒は窓から体を乗り出して
外を見ていた。
私も見てみたい衝動に駆られて
外を見た
「何だ…あれは…!!」
思わず口に出てしまった。
なぜかって?
それは目の前に
巨大な、<<ロボット>>
があったからだ。




    続く